2021年6月2日(水)
大深度安全保障なし
武田氏 リニア中止求める
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日本共産党の武田良介議員は5月18日の参院国土交通委員会で、大深度地下(地下40メートル以深等の地下)での工事の安全を保障する法令上の根拠がないとして、リニア新幹線の中止を求めました。
武田氏は、国交省が大深度地下の使用とシールド工法の2条件をセットにして地上への影響は生じないとしてきたことに触れ、「大深度地下での工事の安全性を担保する法令上の規定はあるのか」と質問。国交省の里見晋土地政策審議官は、ないことを認めました。
武田氏は、大深度地下だから安全と報じた記事やJR東海から説明を受けたリニアルート上の住民の声を紹介し、「国交省の答弁は不正確だったのではないか」とただしました。赤羽一嘉国交相は「適切に工事が行われることを前提に答えている」と言い逃れました。
また武田氏は、JR東海が大深度地下工事の予定地域には地盤急変部があると認めていることを指摘し、「JR東海社長は東京外環道陥没事故の原因となった特殊な地盤はないと言うが、別のメカニズムで事故が起こる可能性を否定できるか」と質問。国交省の上原淳鉄道局長はまともに答えられませんでした。武田氏は、工事の安全を保障できないリニアの中止を求めました。