2021年6月3日(木)

菅原氏辞職　買収疑惑の説明要求

野党国対委員長会談で一致

（写真）野党国対委員長会談。左から５人目は穀田恵二国対委員長＝２日、国会内

　日本共産党、立憲民主党、国民民主党の国対委員長は２日、国会内で会談し、衆院に議員辞職願を提出した自民党の菅原一秀前経済産業相に対して、選挙区の有権者に現金を配った疑惑について一切説明していないと批判し、政治倫理審査会で説明するよう求めることで一致しました。

　菅原氏は２０１９年の経産相就任直後に有権者の親族の葬儀で秘書らに香典を持たせたことが発覚し、辞任しています。今年４月には選挙区内の行事で現金を配ったことが明らかになり、厚生労働委員会の理事を辞任。これらの際に一切の説明をしていません。

　会談ではまた、「政治とカネ」の問題に関わって、２０１９年の参院選広島選挙区での河井案里元参院議員と夫・克行元法相による選挙買収事件をめぐり自民党本部が河井陣営に政党助成金を含む１億５千万円の資金を提供していた問題で、誰が指示し、何に使ったのか、当時の自民党の責任者である安倍晋三前総裁と二階俊博幹事長に国会で説明を求めることで一致しました。

　会談後、立民の安住淳国対委員長は自民党の森山裕国対委員長に申し入れ、森山氏は持ち帰って検討すると答えました。