2021年6月5日(土)
脱プラへ素材転換を
山下氏 資源循環促進法が成立
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廃プラスチックのリサイクルを進めるプラスチック資源循環促進法が4日の参院本会議で全会一致で可決、成立しました。日本共産党の山下芳生議員は3日の参院環境委員会での質疑で、プラ製品による海洋汚染を止めるため、リサイクル促進だけでなく生産量自体を減らす必要があると主張しました。
山下氏は、プラ製品のなかでも急増したペットボトルについて、日本での回収率は約9割に上る一方、毎年60万トンと生産・販売量が多いために「回収されない量も多い」と強調。東京農工大の高田秀重教授の推計によると毎年約25億本が環境中に流出していると述べました。
さらに、ペットボトル本体が海底に沈み、劣化せずに半永久的に残留する問題や、ボトルのふたから環境ホルモンが検出されている問題を指摘。日弁連がふたなどに含まれる有害物質の規制と情報開示を求めているとして、検討・実行を求めました。
山下氏は、ペットボトルをリサイクルしても、ガラス瓶を繰り返し使うのと比べ、エネルギー消費量や二酸化炭素排出量が約2倍になるとして「素材転換を進め、プラスチックの循環量を減らすことが大事だ」と強調。小泉進次郎環境相は素材転換について「認識は同じだ」と答えました。