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2021年6月9日(水)

贈収賄真相に切り込まず

鶏卵汚職報告書 紙氏が追及

参院農水委

写真

(写真)質問する紙智子議員=8日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は8日の参院農林水産委員会で、3日に公表された「養鶏・鶏卵行政に関する検証委員会報告書」について、鶏卵大手アキタフーズの秋田善祺元代表による吉川貴盛元農水相、西川公也内閣参与(元農水相)への贈収賄事件の真相に切り込むものではないと追及しました。

 紙氏は、報告書で秋田被告が2018年10月に西川内閣参与に、吉川農水相(当時)との面会を要請したとして「なぜ農水省ではなく、西川参与に依頼したのか」とただしました。野上浩太郎農水相は「承知していない」と答えました。

 紙氏は「秋田氏は西川参与に依頼するぐらい親密な関係にあった」と指摘するとともに、西川参与が、秋田被告の要請を農水省に伝えた結果、11月に実現したと強調しました。さらに西川元農水相が12月の「OIE(国際獣疫事務局)への対処方針を検討する会」で農水省に「アニマルウェルフェア(動物福祉)の2次案は受け入れられないと主張してほしい」と発言していることを指摘。「西川参与が2次案に反対する主導的な役割を果たしたのではないか」と迫りました。農水省青山豊久総括審議官は、まともに答えられませんでした。

 また紙氏は「検証委員会は内閣官房の調査を行ったのか」と質問し、青山審議官は「行っていない」と答弁。紙氏は、野上農水相の責任で内閣官房を含めて調査する必要があると主張。あわせて、関係者の参考人招致と集中審議を求めました。


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