2021年6月13日(日)
朝霞市も動員中止
埼玉 パラ射撃 児童観戦
埼玉県朝霞(あさか)市が、小学生をパラリンピック射撃競技の観戦に動員する計画を中止していたことが12日までに分かりました。
同市と周辺自治体にまたがる陸上自衛隊・朝霞駐屯地の射撃訓練場はオリンピック・パラリンピック射撃競技の会場になっています。朝霞市では3小学校の6年生の児童600人がパラリンピック競技を観戦することになっていました。
しかし、新型コロナウイルス感染予防をするうえで、保護者や市民からは疑問や不安の声が出ていました。
この問題について、日本共産党の山口公悦市議が市の担当に問い合わせたところ、8日の検討会で、観戦の中止を決定したことを明らかにしました。
山口市議は「計画では8月30日から9月4日にかけて、各小学校から、会場となる自衛隊の訓練場まで徒歩で行く計画だと聞きました。新型コロナウイルスが感染拡大しているもとで、強行するならPCR検査とワクチン接種を全員にするのが前提だと迫ってきました。パラリンピック観戦の中止は賢明な選択です」と話します。
新日本婦人の会朝霞支部は、小学生のパラリンピック観戦の中止を求めて市や教育委員会への申し入れを準備していました。同支部長の深澤侃子(やすこ)さんは「中止と聞いて一安心しました。熱中症の恐れもあり、新型コロナが終息していないのに観戦して大丈夫なのかと心配でした。子どもと家族の命を守るために中止は当然です。政府や東京都が、いまだに五輪開催に固執しているのは無謀としか言いようがない」と語りました。