2021年6月15日(火)
土壌汚染
「PFOA」調査を急げ
山下氏 消極的な環境相を批判
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日本共産党の山下芳生議員は8日の参院環境委員会で、有機フッ素化合物「PFOA」が、排出源であるダイキン工業の工場がある大阪府摂津市で、高濃度の土壌汚染が確認され、住民の血液からも検出されているとして、調査と対策を求めました。
フッ素樹脂加工などに使われるPFOAは、毒性、生物蓄積性などが指摘され、国内外で規制されています。PFOAを製造していたダイキンは、過去に大規模高濃度な河川と土壌の汚染を引き起こしており、摂津市では、地下水の濃度が日本一高くなっています。
山下氏は、小学校の土壌調査を求める保護者の不安を紹介し、「直ちに土壌調査と住民の血液検査を行い、対策を打つべきだ」と迫りました。小泉進次郎環境相は「分析方法が確立されていない」との答弁に終始。山下氏は「水俣やアスベストのような不作為につながる」と批判しました。
小泉環境相が血液検査について「健康被害は聞いていない」と述べたのに対し、山下氏は「米国の健康調査で、影響は明らかにされた。国内研究でも、低体重児の出生につながると明らかになっている」と追及。小泉環境相は「知見を集める」「ダイキンの取り組みを注視する」との答弁を繰り返しました。