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2021年6月15日(火)

巨大風力発電に懸念

宮城 高橋・ふなやま氏が調査

写真

(写真)風車の建設場所(正面の山頂付近)について住民から聞く(右から)大内、金田、内藤、高橋、ふなやま各氏=13日、宮城県大崎市

 日本共産党の高橋千鶴子衆院議員と、ふなやま由美衆院東北比例予定候補は13日、宮城県大崎市と加美町で巨大風力発電事業を調査し、住民と懇談しました。

 宮城県北部では、山間部に高さ最大200メートルの風車を大量に建設する事業が、時期をほぼ同じくして七つ計画され、合わせると風車は194基になります。山頂やダム付近の伐採による災害、風車の騒音や低周波問題など、地域から懸念の声が出ています。

 田代岳周辺を案内した大崎健康福祉友の会の菅原範男さんは「保安林に大きく重なっている場所もあり、水害や土砂の危険が増す」と語りました。

 東北大学の敷地である六角牧場(栗原市、大崎市)には、標高500メートルの高原に200メートル級の風車20基の建設が計画されています。高橋議員らは予定地を確認後、牧場そばの大崎市鳴子で住民と懇談しました。

 「鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会」の加賀浩嗣さんは「鳴子は地熱発電や水力発電など、すでに地域産の豊かな再エネ開発に取り組んでいる先進地です。それを皆さんに知ってもらい、地域でつくったエネルギーを地域で使おうという循環型社会の運動を広げていきたい」と話しました。

 高橋議員は「住民と一緒に議論して、地域発の再エネ開発を進めていくべきです。シンポジウムなどを通じ、7事業の全体像を住民に知らせていくことが必要です」と応じました。

 調査には衆院宮城選挙区の内藤たかじ6区予定候補と藤原ますえい4区予定候補、大内真理、金田基の両県議が同行。遊佐辰雄大崎市議らが案内しました。


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