2021年6月22日(火)
リニア工事
費用膨張 計画中止を
本村氏
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日本共産党の本村伸子議員は8日の衆院総務委員会で、JR東海が進めるリニア中央新幹線事業の工事費が1・5兆円増額する問題を取り上げ、計画中止を求めました。
JR東海は、増額の理由について、難工事への対応5千億円、地震対策6千億円、発生土の活用先確保3千億円としています。
本村氏は、大深度地下(地下40メートル以深など)に関わる東京外環道陥没事故を受けた対策や、大井川の減水対策は1・5兆円に含まれるかと質問。大西英男国土交通副大臣は、陥没対策や大井川水源対策調査のみ「追加費用を推計して計上している」と答弁しました。
本村氏は、外環道陥没事故を受けて、リニアの追加ボーリング調査や事前家屋調査を要求。国交省の江口秀二審議官は、「JR東海において検討している」と答えました。
本村氏は、国交省の「工事費の想定は合理的」とした答弁の誤りを指摘し、「リニア事業の再評価を行うべきだ」と追及しました。大西副大臣は、「鉄道・運輸機構と連携して、(財政投融資の)償還確実性も含め、リニア事業実施状況を調査、確認する」と答弁。本村氏は「自然環境や生活環境、命の水さえ奪う傲慢(ごうまん)なリニア計画は中止を」と強調しました。