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2021年6月29日(火)

2021都議選 “共産党対自公都ファ” 対決構図鮮明に

共産躍進でこそ命と暮らし守れる 志位委員長が訴え

田中候補猛追 押し上げ必ず 北多摩3区

 「政党対決の構図がいよいよ鮮明になりました。“自民、公明、都民ファーストの会対日本共産党”です」。日本共産党の志位和夫委員長は28日、東京都調布市内の街頭演説で、投票日まで1週間を切って激しさを増している都議選(7月4日投票)の政党間の対決構図についてこう指摘。「共産党の躍進でこそ都民の命と暮らしを守れます」と熱く訴えました。


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(写真)田中とも子候補(右)の必勝を訴える志位和夫委員長=28日、東京都調布市

 志位氏は、大争点となっている新型コロナウイルス対策、東京オリンピック・パラリンピック、保健所減らしと都立・公社病院の独立行政法人化、東京外郭環状道路の建設など都議選の重大争点で、自民・公明・都ファに違いはないと喝破しました。

 志位氏は「『五輪と命とどちらを大切にするか』と問われれば、『命が大切』と答える人が圧倒的多数だと思います」と述べ、菅義偉首相と小池百合子都知事がやっていることは「命より五輪」―五輪最優先、命は二の次だと批判。6月の都議会に寄せられた五輪中止を求める陳情を自・公・都ファが反対して不採択にしたと指摘し、「こういう政党では都民の命は守れません」とズバリ。「五輪を中止し、すべての力をコロナ収束に集中させよという一票は、こぞって日本共産党に」と訴えました。

 志位氏は、医療を削る政治は都政でも猛威を振るっていると語り、自民・公明の都政が保健所を71カ所から31カ所に減らし、調布・狛江の保健所もつぶしたと批判。多摩府中保健所が6市・104万人を所管する都内でも最大範囲をカバーし、「電話を何回かけてもつながらない」「検査が受けられない」という状況にあることを告発しました。

 さらに、小池都政は都立・公社病院を「もうけ優先」に変えてしまう独立行政法人化を推進しているとし、「自民、公明、都ファは都議会で独法化推進の“先兵”となっています」と批判。「独法化はやめ都立病院は直営のまま充実を。調布・狛江に保健所の復活を。その願いを日本共産党にたくしてください」と呼びかけました。

 志位氏は、東京外郭環状道路について、練馬―世田谷区間は難工事で事業費が2兆3500億円、1メートル1・5億円かかると述べ、「小池知事と自民・公明・都ファは湾岸道路まで延ばせというが、そうなればさらに3兆円だ」と批判。昨年10月の調布市住宅街での陥没事故や地下空洞の相次ぐ発見で、住民の命と暮らしをおびやかす深刻な事態にあるとして、「東京外郭環状道路はきっぱり中止し、コロナ対策にあてよ」と主張しました。北多摩3区の田中とも子候補が都議時代から一貫して外環道建設に反対し、「北多摩3区で、この無謀な計画にストップをかけられるのは田中とも子さんだけです」と支持拡大を訴えました。

 そのうえで、志位氏は「自民、公明、都民ファースト。この3党は五輪、独法化、外環道、どの問題でも少しも違いがありません」と主張。「共産躍進でこそ、命と暮らしを守れます」と訴えると、聴衆から「そうだ」の声があがり、大きな拍手が起こりました。


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