2021年6月29日(火)
米軍ヘリ不時着
「訓練中止」求める
沖縄県議会、全会一致
沖縄県議会は28日、同県うるま市の津堅(つけん)島で起きた、米海兵隊普天間基地(同県宜野湾市)所属のヘリが民家から約120メートルの畑に不時着した事故(2日夜)に、厳重に抗議し、民間地上空での米軍機の飛行・訓練の中止、日米地位協定の抜本的改定を求める決議・意見書を、全会一致で可決しました。
日米両政府や米軍に宛てた同決議・意見書では、不時着事故について「一歩間違えば人命にかかわる重大な事故につながりかねず、島民はもとより県民に不安を与えている」と強調しています。
米軍ヘリの不時着や墜落、部品落下などの事故が繰り返されていると指摘。今回の不時着事故も「容認できるものではない」と訴えています。
決議・意見書は、▽事故原因の徹底的な究明と結果の公表▽実効性のある米軍機の安全管理と不時着の再発防止▽日米間で合意した「航空機騒音規制措置」に基づいて夜間飛行訓練の厳格な運用を図ることも、速やかに実現するよう強く求めています。