2021年7月20日(火)
核兵器禁止条約 政府は批准を
高校生 署名スタート
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「私は、唯一の戦争被爆国である日本の政府が、核兵器禁止条約に署名・批准することを求めます」―高校生らによる独自の「声をあげよう!高校生署名」のスタート集会が18日、オンラインで開かれました。主催は東京高校生平和ゼミナールと高校生平和ゼミナール全国連絡センター。
日本原水爆被害者団体協議会の児玉三智子事務局次長が、広島で7歳のときに被爆した体験を語り、次々と身内の命を奪われ、長く差別されたつらさを訴えました。「私たちの運動で禁止条約は確実に歴史に刻まれました。今度、核兵器廃絶を刻ますのはあなたたちの力です。自分のこととして考えて、周りにずっと広げてほしい」と声援を送りました。
埼玉、東京、大阪、広島、沖縄の高校生がリレートーク。「(児玉さんの話を聞いて)核兵器がどれだけ恐ろしいものか、心が苦しくなった」「将来に語り継ぐことが大切」と話しました。
「毎月、原宿でヒバクシャ国際署名に取り組み5000人に達した。学校内での呼びかけは不安もあったが、仲間と協力して117人から集め、外務省に要請した」(東京)、「米国との関係が悪化するのではと不安だったが、全国の高校生に励まされ、勇気づけられた。学校内、身近な地域で署名を呼びかけ、核兵器廃絶への願いを語り合いたい」(大阪)と語りました。
署名は内閣総理大臣あて。埼玉、東京、愛知、大阪の高校生平和サークルやゼミナールが呼びかけています。