2021年7月22日(木)
沖縄県民に不安と衝撃
米軍コンテナ落下 副知事、国に抗議
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沖縄県の謝花喜一郎副知事は21日、米軍普天間基地(同県宜野湾市)所属のヘリコプターが同県渡名喜村の入砂島と渡名喜島の間の洋上に、つり下げ輸送中の鉄製コンテナを落下させた事故(13日)について、外務省沖縄事務所の橋本尚文特命全権大使と防衛省沖縄防衛局の小野功雄局長を県庁に呼び、厳重に抗議しました。
事故について謝花副知事は、定期船や漁業従事者の安全を脅かすもので「県民に与えた不安と衝撃は計り知れない」と厳しく批判しました。
謝花副知事が提出した抗議文は、先月2日に同県うるま市津堅(つけん)島で米軍ヘリコプターの不時着事故が起きたばかりでもあり、「米軍の安全管理体制に強い疑念」を抱くと強調。事故原因の徹底究明・早期公表と究明までのつり下げ訓練・輸送の中止を求めています。
▽提供施設・区域外での同訓練・輸送の中止▽事故発生時の正確・迅速な情報提供▽普天間基地の早期閉鎖・返還▽日米地位協定の抜本的見直し―なども要求。小野局長は要請を米軍や本省に伝えると答えました。
謝花副知事は、対策を米側だけに任せず日米両政府で議論し、事故を起こさないよう強く求めました。