2021年8月12日(木)
核禁条約対応 侵略戦争反省
終戦記念日 首相問われる 穀田氏
日本共産党の穀田恵二国対委員長は11日の記者会見で、終戦記念日(8月15日)を就任後初めて迎える菅義偉首相が内外に示すべきメッセージについて問われ、「核兵器禁止条約への対応と、侵略戦争と植民地支配、とりわけ加害の責任への反省が求められている」と指摘しました。
穀田氏は、安倍晋三前首相の在任中の終戦記念日の「全国戦没者追悼式」での式辞から、かつて述べていた「反省」の言葉を消し、「歴史の教訓」も削除してしまったとして、「そのような安倍首相の誤った発言を引き継いではならない」と指摘しました。
また、8月には広島・長崎への原爆の投下があったとして、「発すべき一つの問題は、核兵器廃絶という被爆者の声にどう応えるかだ」と指摘。広島市で開かれた平和記念式典(6日)での子どもたちの「平和への誓い」にも触れ、「こういう子どもたちや被爆者の声に応え、核兵器禁止条約への署名・批准をすると述べるべきだ」と主張しました。
さらに、戦後政治の出発点として「あの戦争がどういう戦争だったのかという歴史観が問われる」と述べ、「侵略戦争と植民地支配への反省はアジアと世界に対する公約だ。それが結実したのが日本国憲法だ」として、「まさに憲法の精神が問われている。そういうことが言えるかどうかが注目される」と語りました。