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2021年8月27日(金)

米軍 PFOS汚水放出

沖縄・普天間基地 知事、強く抗議

 在沖縄米海兵隊は26日、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)から有害で残留性の高い有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)等を含む汚水を、一方的に基地の外の下水道に放出しました。玉城デニー知事は同日、県庁での記者会見で「断じて許されない。強く抗議する」と憤りを示しました。

 米軍は、県などに同日午前9時すぎに連絡し、同9時半ごろから放出を開始。県はすぐに放出の中止を求めました。汚水のPFOS等の濃度は、1リットル当たり2・7ナノグラム以下だといいます。日本政府の暫定指針値・基準値は1リットル当たり50ナノグラムです。

 米軍側は、これまでの業者に委託する焼却処分では財政的な負担が大きいことを理由に、放出したいと説明していました。県や宜野湾市、日本政府は放出を認めない考えを示していました。

 日本政府や県、米海兵隊は先月にサンプリング調査を実施し、合同で結果を公表する予定でした。

 デニー知事は会見で「処理方法や、安全に処理ができるかどうかの確認作業を、これから行おうとしている矢先(の放出)だ。(汚水の濃度が)基準より下だから良いとかの話ではない」と、強く非難しました。


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