2021年9月5日(日)
日本の命運かかった歴史的選挙
東海ブロック2議席奪還・3議席獲得を
愛知オンライン演説会 志位委員長が訴え
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総選挙を目前に、日本共産党の志位和夫委員長、小池晃書記局長をはじめ、党幹部・国会議員による本格的な全国遊説が行われています。志位委員長は4日、愛知オンライン演説会で、菅義偉首相の政権投げ出しという新しい局面のもとで「日本の政治を変えるためには政権交代によって新しい政権をつくることがいよいよ必要になってきました」と強調。「『比例は共産党』を広げに広げ、比例東海ブロックで2議席奪還、3議席獲得のために大きなお力添えを訴えます」と力を込めました。
もとむら伸子衆院議員(東海比例予定候補)、しまづ幸広前衆院議員(同、静岡1区重複)、長内史子予定候補(東海比例予定候補)がそれぞれ決意表明しました。志位氏は「ブロック唯一の女性議員として、ジェンダー平等の論陣を張ってきたのがもとむらさん」「しまづさんは、浜岡原発の廃炉、リニア建設中止などで正義の論陣を張ってきた」「長内さんは、若者の実態を聞き、国会に届ける活動をつづけてきた」と3氏の実績と魅力を語りました。演説会はスマホや個人宅、各地の会場など1395カ所で、3000人超が視聴しました。
志位氏は冒頭、菅首相による政権投げ出し表明にふれ、「これは『こんな政治は我慢がならない』という国民の世論と運動に追い詰められた結果です」と強調。「同時にこれは菅首相一人の問題ではなく、9年間におよぶ安倍・菅政治そのものが破綻したということです」と指摘し、「自民党と公明党の全体が共同責任を負っています。自民党総裁選で誰が新総裁に選ばれても、その中から新しい政治は出てくることはありません」と喝破しました。
「総選挙は文字通り、日本の命運がかかった歴史的選挙になります」と力を込めた志位氏。「日本共産党の躍進と市民と野党の共闘の勝利のためにお力をお貸しください」と呼びかけました。
自公政権を倒してどういう新しい政治をつくるのか―志位氏は、(1)弱肉強食、自己責任押しつけの新自由主義を終わりにして、国民の命と暮らしを何よりも大切にする政治(2)地球規模の環境破壊を止め、自然と共生する経済社会(3)「ジェンダー平等の日本」(4)憲法9条を生かした平和外交―の四つのビジョンを語りました。
四つのビジョンの中で志位氏は、「『気候危機』にどう対応するかは待ったなしの課題であり、総選挙の大争点です」と強調。自公政権の対応を、(1)低すぎる温室効果ガスの削減目標(2)石炭火力の新増設(3)原発頼み―などと批判しました。
その上で、省エネルギーと再生可能エネルギーを組み合わせることで、2030年度までに二酸化炭素を50~60%削減するという目標を掲げた「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」(1日発表)を紹介しました。
志位氏は「省エネと再エネの先にあるのは経済衰退の『さみしい社会』ではありません」と強調し、雇用拡大、経済成長の展望を示しました。「『気候危機』を打開することは、格差や貧困をただすことと一体のものです。日本共産党を伸ばして、希望あるこの道を進みましょう」と力を込めました。
比例3予定候補が決意
もとむら・しまづ・長内各氏
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愛知オンライン演説会では、比例東海で2議席の奪還、3議席への躍進をめざす、もとむら伸子衆院議員、しまづ幸広前衆院議員、長内史子予定候補が決意を表明しました。
もとむら氏は、市民と野党が力を合わせて「命最優先の政治の実現を」と声をあげてきたことが菅首相を退陣表明に追い込んだと述べ、「声をあげれば政治は変わる」と強調。コロナ禍で過酷な業務を強いられている医療現場の声を政府に届け、保健師の拡充などを実現してきたとして「自己責任を押し付ける自民党政治は退陣させ、命と尊厳を守る基盤を強化するために力を尽くしたい」と訴えました。
しまづ氏は、コロナ禍で格差と貧困がさらに広がっていると指摘し、低すぎる最低賃金の引き上げを強調。「中小企業支援とセットで全国どこでも時給1500円を実現させよう」と語りました。
長内氏は、コロナ禍で生活困窮や孤立する学生の声を聞いてきたと述べ、「自己責任押し付けをやめさせて、命を守るために、国会の中身を変えることが必要です。若者の力で一緒に政権交代を実現させたい」と訴えました。
医療労働者の立場から西尾美沙子さんが党への期待を語りました。