2021年9月5日(日)
安倍・菅政治の破綻 政権交代今こそ
秋田オンライン演説会 小池書記局長訴え
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目前に迫った総選挙での必勝に向け、日本共産党の小池晃書記局長は4日、秋田オンライン演説会で、3日の菅義偉首相の政権投げ出しは「9年間の安倍・菅政治の破綻と行き詰まりの結果だ。共同責任が自民、公明両党にはある」と批判し、「『比例は共産党』と広げに広げ、秋田県では比例6万5千票を。高橋ちづ子議員の宝の議席を守り抜き、東北ブロックで初めての複数議席を実現しよう」と訴えました。
小池氏の演説は質問に一問一答で答える形で行われました。
小池氏は「菅首相は辞職の理由として『コロナ対策に専念したいから』と言うが、それならばすぐに国会を開くべきだ。自民党は臨時国会も開かず、権力闘争に明け暮れている」と批判し、「今こそ政権交代が必要だ」と強調。「今度の総選挙で、破綻した安倍・菅政治と決別し、安保法制の廃止、立憲主義を回復し、命を守る政治に変えよう」と呼びかけました。
小池氏は「秋田県にとって今度の選挙はどんな選挙?」との質問に、「秋田県の未来を左右する」と答えました。県の主要産業の農業で米価下落が直撃しており、政府は直ちに過剰な在庫を買い上げ、市場から隔離すべきだと指摘。史上最大の減反拡大や77万トンのミニマムアクセス米の輸入継続など「秋田と日本の農業をつぶす亡国の政治に終止符を打とう」と語りました。
また、コロナ危機にもかかわらず政府が全国約400の公的病院の統廃合を計画し、秋田では5病院が名指しされ、大館市立扇田病院では入院ベッド廃止と診療所への転換が狙われていると指摘。「県内13あった保健所は9カ所に減らされ、保健所の臨床検査技師はたった1人だ」と述べ、「自己責任」で医療や介護を切り捨ててきた新自由主義の政治の転換を強調しました。
小池氏は、高橋議員が秋田・新屋のイージスアショア配備予定地をいち早く視察し、住民の声を政府にぶつけて配備撤回に追い込んだと述べ、「4年前の集中豪雨災害でも被災者支援に全力を挙げた。秋田の命綱だ」と紹介。藤本氏は昨年の参院選での寺田静・野党統一候補の勝利に大きく貢献したと述べ、「秋田県での未来を切り開くためにも、日本共産党の躍進と市民と野党の共闘で政権交代を実現しよう」と力を込めました。
比例2議席へ決意
高橋・ふなやま・藤本氏ら
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秋田オンライン演説会では、東北初の比例2議席をめざす高橋ちづ子(衆院議員)、ふなやま由美(宮城4区重複)、藤本友里の比例3予定候補と杉山あきら秋田3区予定候補が決意表明し、岩渕友参院議員があいさつしました。
2003年の初当選以来、地域医療と医師不足問題に一貫して取り組んできた高橋議員は、コロナ禍のもとでも自公政権が病床削減や病院統廃合を狙っていると批判。「ゆとりある病床とそれに見合う医師、看護師の確保を。ぜひこの仕事の続きをやらせてください」と力を込めました。
岩渕議員は、菅首相の政権投げ出しについて「顔をかえても中身は同じ。命や暮らし、生業(なりわい)を守る責任を果たさない自公政権を終わらせて政権交代を」と訴えました。
保健師として医療現場で働いてきた、ふなやま予定候補は「命を守る政治をつくり、中小企業を守るため消費税5%への減税を実現する」と表明しました。
秋田県内を駆け巡っている藤本予定候補は「欧米では国民の命、国土を守るために農業を手厚く支えている。日本でも戸別所得補償を復活させ、価格保障制度をつくり、農業が続けられる政治に変えよう」と訴えました。
杉山予定候補は、軍事費を削り暮らしに回すため「庶民の反撃をやろう」と呼びかけました。
9、10月に県内の4市1町でたたかう地方選の8人の予定候補者が紹介されました。