2021年10月4日(月)
自公政治からのチェンジ 政権交代を訴えてたたかう
NHK番組 志位委員長が表明
NHK「日曜討論」は3日、各党代表クラスのリレーインタビューを放送し、日本共産党の志位和夫委員長が出演しました。志位氏は、総選挙の争点は、「“安倍・菅自公政治の総決算とチェンジ、政権交代”です」と述べ、「日本共産党は、党をつくって99年ですが、今度の選挙で初めて政権交代の実現、新しい政権をつくることにチャレンジしたい」と表明しました。(志位委員長の発言全文)
志位氏は冒頭、岸田文雄新総裁が選出された自民党にどう対峙(たいじ)するかを問われて、「岸田さんは、9年間の安倍・菅自公政治を重要閣僚として、党の幹部として、中枢で支えてきた」と指摘。総裁選でも憲法9条の改定、原発再稼働を表明し、国政私物化疑惑の究明には背を向け、執行部人事も「安倍カラー」一色だとして、「『安倍・菅直系政治』というほかありません。行き詰まった自民党政治の枠内で政権のたらい回しをやっても政治は変わらない。政治を変えようと思ったら政権交代、新しい政権をつくることが必要です」と強調しました。
緊急事態宣言が解除されたもとでの新型コロナ対策を問われて、志位氏は、「これから経済を動かしていくことを考えた場合に、決定的に重要なのは大規模検査です」と指摘。海外の進んだ国で取り組まれているように、「ワクチンの追加接種(ブースター)と一体に『大規模・頻回・無料』のPCR検査をやって経済を回す」ことの重要性を強く主張しました。持続化給付金、家賃支援給付金の第2弾の支給、コロナで収入が減った人や生活に困っている人への一律10万円の特別給付金を数兆円規模で支給するよう求めました。
衆院選で何を中心に訴えるかを問われて志位氏は、「日本共産党は、党をつくって99年ですが、今度の選挙で初めて政権交代の実現、新しい政権をつくることにチャレンジしたい」と表明。安倍・菅自公政治からの「四つのチェンジ」((1)国民の命とくらしを何よりも大切にする政治(2)気候危機を打開する政治(3)ジェンダー平等の日本(4)憲法9条に基づく平和外交)を訴えたいと述べました。
志位氏と立憲民主党の枝野幸男代表が政権協力の合意をしたことについて問われた志位氏は、「非常に大事な合意が結ばれた」と強調。新政権ができた場合に、日本共産党は「閣外協力」をすることになるが、「私たちは『閣内でも、閣外でも、どちらもありうる』と言ってきました。要するに日本の政治がよくなればいい」と語りました。
この点で、党首合意では、「新政権」が実行する政策として、「市民連合と合意した政策」の実行を合意していると述べ、「この内容は、20項目にわたる内政・外交万般で、安倍・菅自公政治のチェンジの要になる政策です」と指摘。同時に、新しい政権が揺るがずに前に進むには、強大な日本共産党国会議員団が必要だと強調し、「共闘を進めることと共産党の躍進は両立しますし、両立させたい」と述べました。
党首合意にかかわって立民の枝野氏は、共産党との合意は「経済やコロナ対策、まっとうな政治、これは本来だれもがやらなければならないこと」と指摘。「いまの足元の政治を変えるために連携するみなさんとは、できる最大限の連携をしていきたい」と表明しました。