しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年10月6日(水)

居酒屋で甘利氏秘書接待

口利き事件 野党ヒアリングでUR側認める

写真

(写真)野党合同甘利幹事長あっせん利得疑惑追及チームのヒアリング=5日、国会内

 自民党の甘利明幹事長の現金授受・口利き事件をめぐって、野党合同チームは5日、国会内でヒアリングを行いました。この中で都市再生機構(UR)の担当者は、2015年10月に甘利氏の秘書2人を横浜市の居酒屋で接待したことを認めました。

 UR担当者は接待について「震災復興地区への視察を甘利氏の事務所が取りまとめたお礼」で、UR側が負担した飲食費は「1人5千円程度」だったと説明しました。野党議員は「URと甘利事務所は非常に密接な関係にあり、口利きもしやすい土壌ができていた」と批判しました。

 甘利氏は、経済再生担当相だった16年1月、千葉県の建設会社とURとのトラブルに関し補償交渉を口利きし、見返りに大臣室で現金100万円などを受け取っていたことが発覚し閣僚を辞任。「説明責任を果たす」といいながら、「睡眠障害」を理由に半年間国会を欠席し、いまだに疑惑についてまともに説明していません。

 ヒアリングで、野党議員は「甘利氏は5年前の辞任会見で、調査して報告すると言っていたが、全くされていない。『政治とカネ』の疑惑からいまだに逃げ続け、説明しない方が幹事長に就いている」などと批判しました。

 野党は、甘利氏側が作成したと主張している調査結果の公表を求めていましたが、この日のヒアリングまでに甘利氏側からの回答はありませんでした。


pageup