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2021年10月7日(木)

元秘書2人「不起訴不当」

検審 安倍元首相の「桜」前夜祭

安倍氏「不起訴相当」

 安倍晋三元首相の後援会主催の「桜を見る会」前夜祭をめぐり東京第5検察審査会が6日、政治資金規正法違反の疑いで不起訴になっていた同氏の元秘書2人を「不起訴処分は不当」と議決したことが分かりました。議決は9月15日付。議決をうけ検察は再捜査をし、処分を決定します。

 安倍氏は前夜祭費用の一部を後援会が負担したとしています。この問題では、ホテルの領収書を後援会側に送っていないなどとして、安倍氏と元秘書らが規正法違反の疑いなどで告発されていました。東京地検は3月にいずれも不起訴としていました。

 これについて検審は、安倍氏の資金管理団体「晋和会」の会計担当者だった元秘書が後援会に送付しなかったのは「証拠上明らか」だと指摘。また後援会で会計を担当していた配川博之元公設秘書=政治資金規正法違反で略式命令が確定=についても、晋和会の元秘書が領収書を適切に保存していない可能性を認識していた疑いがあると判断。領収書を保存しなかったことについて、配川氏と元秘書の共謀が疑われるのに、「捜査が不十分」であり、「不起訴処分は不当」と議決しています。

 安倍氏については、「不起訴相当」としています。

 検審に申し立てをした神戸学院大学の上脇博之教授は「晋和会の代表は安倍元首相であり、監督責任は当然ある。検審は元秘書らに共謀の疑いがあると指摘しているのだから、検察は任意の捜査にとどめるのではなく強制捜査で証拠を検証すべきだ」と指摘しています。


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