2021年10月10日(日)
北海道 漁業被害支援を要求
秋サケ等大量死 紙氏が水産庁に
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日本共産党の紙智子参院議員は8日、国会内で、北海道太平洋沿岸で発生している秋サケやウニ(エゾバフンウニ)等の大量死、コンブ被害について水産庁から聞き取りを行い、調査・原因究明や支援を求めました。
漁業被害は9月中旬以降、道東地域の釧路市、釧路町、白糠町、厚岸町、浜中町、根室市、十勝管内の浦幌町、豊頃町、大樹町、広尾町、日高管内のえりも町、様似町、浦河町と、広範な太平洋沿岸で発生しています。
紙氏は、3日に釧路市、厚岸町、浜中町での現地調査に入りました。これを踏まえて紙氏は、ウニは10月1日の解禁日を前に8~9割がへい死したと指摘。通常、茶色いコンブも緑色に変色し、乾燥させると黒くならずに赤茶色や黄色くなるとして、「加工用にせざるを得ないなど質が低下し、漁業者は大きなショックを受けている」と説明。また各地から秋サケは釧路・根室管内で約9000尾、十勝管内の大津漁協で約4600尾、大樹町で1410尾、日高管内のえりも漁協で約1280尾がへい死、大樹町では養殖サクラマスの9割がへい死していると報告を受けているとし、漁業被害の調査や原因究明、支援策を求めました。
水産庁の担当者は、「秋サケは赤潮をつくる植物プランクトン『カレニア・ミキモトイ』の影響だと思われるが、ウニやコンブは調査中だ。漁業被害については支援を検討したい」と答えました。