2021年10月15日(金)
国民の声が生きる新政権つくる
NHKインタビューで志位委員長
日本共産党の志位和夫委員長は14日の衆院解散後に国会内でNHKのインタビューに応じ、次のように語りました。
―解散を受けて事実上の選挙戦に入ったが、共産党として最も何を訴えるか?
志位 日本共産党は、今度の総選挙で、党の歴史で初めて多くの国民のみなさん、他の野党のみなさんと力合わせて、政権交代を実現し、国民の声が生きる新しい政権をつくることにチャレンジしたいと決意をしています。
安倍・菅政権に続いて岸田体制がつくられましたが、国会で論戦してみると、これまでの政治に対する反省の言葉がありません。森友疑惑など国政私物化疑惑についても、コロナで医療崩壊を招いて多くの犠牲を出したことについても、アベノミクスで格差と貧困を拡大したことについても、反省の言葉が一切ない。反省の言葉がないということは、これまでの政治の延長ということになります。
ですから、“日本の政治を変えるには自公政治そのものを終わらせる政権交代が必要だ。そのためにも日本共産党躍進を”ということを訴えて頑張りたいと思います。
―新型コロナ対策で今必要なことは何か?
志位 政治が医療・公衆衛生をこの40年来切り捨ててきました。保健所を半分にし、感染症のベッドを半分にしてきた。この政治を切り替えることがいま必要です。
私たちは、「医療・公衆衛生 再生・強化プログラム」を提起していますが、保健所や感染症ベッドの予算を2倍にする、あるいは医師の削減計画をやめて増員に切り替える。それから消費税増税分を使っての20万床の急性期病床の削減計画をやめて拡充に切り替える。
40年来の医療・公衆衛生をないがしろにしてきた政治が医療崩壊を招いたので、この切り替えが必要だと訴えたいと思います。
―目標の議席数については?
志位 比例代表で「850万、15%以上」を獲得して、すべてのブロックでの議席増、議席確保を目指したい。同時に、小選挙区ではいま1議席ですが、大幅に増やしたいと思います。
―政権交代が実現した場合、共産党と立憲民主党はどのような関係を築くのか?
志位 立憲民主党の枝野幸男代表との党首会談で、新政権ができた場合には共産党は閣外からの協力を行うということで合意しています。この閣外協力の際には、すでに4野党で合意した、20項目からなる共通政策があります。平和、暮らし、ジェンダー、民主主義など、日本政治を根本から切り替える政策の実行のために、新政権とはしっかりと協力していきたいと思います。