2021年10月19日(火)
主張
総選挙きょう公示
政権交代実現し歴史動かそう
総選挙はきょう公示されます。自民・公明政権を続けるのか、市民と野党の共闘で新しい政権をつくることができるのか。政権選択が最大の焦点です。岸田文雄政権は、貧富の差を広げ、国政私物化と強権で政治を荒廃させた安倍晋三元政権・菅義偉前政権を受け継ぐ姿勢を一層あらわにしています。コロナ失政の大本を改める立場もありません。これでは政治は行き詰まるばかりです。国民の声が生きる政治の実現には政権交代しかありません。歴史的な選挙戦を勝ち抜き、政治の新しいページを開こうではありませんか。
国民の願いは政治の転換
岸田氏は党首討論などで、経済政策アベノミクスを積極的に評価し、それを経済運営の柱にすることを公言しています。外交・安全保障政策でも「敵基地攻撃能力」の保有などに前のめりの姿勢を隠しません。核兵器禁止条約への参加も拒否しています。国民の平和を願う声に逆らう立場は、安倍・菅政権と変わりません。
岸田首相は17日、侵略戦争を美化する靖国神社の秋季例大祭に合わせ「真榊(まさかき)」と呼ばれる供物を奉納しました。安倍氏、菅氏の首相時代のやり方の踏襲です。首相就任直後の岸田氏の真榊奉納は、過去の戦争に反省のない安倍・菅政治を忠実に引き継ぐことを内外に示したものです。「安倍カラー」に塗りつぶされた政権に国民の求める政治は期待できません。
共同通信調査(「東京」18日付)では安倍・菅政権の路線を「転換するべきだ」が68・9%を占めました。政治はこの声に正面からこたえなければなりません。
野党の共通政策は、内政でも外交でも政治姿勢でも安倍・菅政治を大本から切り替える内容を盛り込みました。日本共産党と立憲民主党は共通政策を実行するための政権協力の合意もしました。野党は、定数1を争う小選挙区289の73・7%で候補者を一本化してたたかうことを決めました。政権交代実現に向けた本気の共闘態勢が整ったことは極めて重要です。
自民党の甘利明幹事長は選挙をめぐり「自由、民主主義の思想のもとに運営される政権か、共産主義が初めて入ってくる政権か」などと攻撃します。全く見当違いです。野党の共通政策は、日本の政治に立憲主義、民主主義、平和主義を取り戻し、国民の暮らしを豊かにするという内容です。政権協力合意は、共通政策を実現する範囲で限定的な閣外協力をするという確認です。日本共産党が独自の主張や立場を政権に持ち込まないことは何度も表明しています。
だいたい国会で強行採決を繰り返し、金権腐敗疑惑を隠ぺいし、公文書改ざんを引き起こした自民党は民主主義を口にできるのか。問われるのは民主主義を壊してきた自公政権か、民主主義を守る市民と野党の政権かの選択です。
「比例は共産」広げ抜き
日本共産党は戦前の過酷な弾圧に抗し、命懸けで自由と民主主義の旗を掲げ続けました。理想とする共産主義社会の特徴は、全ての人間の自由で全面的な発展です。日本共産党の党名には不屈のたたかいの歴史と理想が込められています。野党共闘で重要な役割を果たしている日本共産党の躍進で政権交代を必ず実現しましょう。「比例は共産党」を広げに広げていただくことを心から呼びかけます。