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2021年10月24日(日)

比例ブロックの様相

中国(定数11) 保守層変化 訴えに共感

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(写真)繁華街で訴える大平(右)、すみより(左)の両氏=広島市

 当落線上の激しい競り合いとなっている衆院比例中国ブロック(定数11)で日本共産党は、大平よしのぶ=元=、すみより聡美=新=両候補で大平議席の回復に挑んでいます。

 大平、すみより両候補は衆院解散後の15、16両日、中国5県6都市で合同街頭演説。核兵器廃絶を願う“ヒロシマの心”を国会に届ける悲願の議席獲得へ「比例は日本共産党」と訴え抜きました。

 自民党は岸田文雄首相が20日、地元広島2~4区で街頭演説。しかし「黒い雨」問題には言及せず、2年前の参院選の買収事件について「心からみなさんにおわび申し上げなければならない」と弁明に追われました。この事件で現金を受け取ったとされる「被買収」の地方議員の一部が公認候補の集会に参加。公明党は党首が入り、広島3区や比例候補のてこ入れに必死です。

 市民と野党の共闘が参院広島再選挙勝利(4月)で確信となり、山口では共産公認(2区)を含む全4区で統一候補が実現。中国ブロックの約7割の小選挙区で野党が一本化しました。

 保守の地盤とされてきた農村で劇的な変化が起こっています。岡山県吉備中央町では米価暴落に怒る農家が共産党の農業政策ビラを見て党員宅を訪ね、支持を約束。ブランド米「仁多(にた)米」の産地、島根県奥出雲町では自ら保守という農家が「政府は今こそ緊急買入を」との農民連ののぼりを立てました。国が米価を調整してほしいと話す別の農家は「自民党は『百姓は大事にする』と、うそばっかり。もういっぺんひっくり返さにゃいけん」と政権交代に期待を寄せました。

 広島市中区の吉島支部は公示日に得票目標2000人を突破。担い手を頼まれた女性が自ら入党を申し込み「何とか支持を広げたい」と奮闘しています。同支部副支部長で中区後援会事務局長の小谷吉宏さんは「『黒い雨』被害者や買収事件に怒る市民など、訴えれば支持は広がる。大平さんは絶対当選してもらわないといけない。できることはすべてしたい」と意気込みます。


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