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2021年10月25日(月)

最高裁裁判官の国民審査

31日投票の衆院選と同時実施

辞めさせたい人に× 公報に情報

 31日投票の総選挙とあわせて行われる最高裁判所裁判官の国民審査。裁判官にふさわしいかを主権者である国民が審査する制度で、辞めさせたい裁判官に「×」をつけ、何もつけなければ信任となります。「×」以外の「○」やほかの文字を書き込むと無効です。

 今回は全15人の裁判官のうち2017年の総選挙以降に就任した11人が審査の対象です。今年6月、最高裁は選択的夫婦別姓を認めず夫婦同姓を強制している状態を「合憲」としましたが、11人のうち「合憲」としたのは4人、「違憲」は3人(うち1人は「合憲」の結論に賛同)でした。

 昨年12月、最高裁は、死刑が確定した袴田巌さんの再審(裁判のやり直し)を認めなかった東京高裁の決定を取り消し、審理を差し戻しました。これについて「再審を開始すべきだ」としたのは1人でした。19年参院選の選挙区で最大3倍の格差が生じた「1票の格差」をめぐる判決(20年11月)で違憲としたのも1人でした。

 日本民主法律家協会はホームページで、国民審査を受ける裁判官の情報をまとめたリーフレットを公開しています。略歴や主な裁判情報は各世帯に配布される国民審査公報で見ることができます。

最高裁の各裁判官が示した判断
深山卓也三浦守草野耕一宇賀克也林道晴岡村和美長嶺安政
【選択的夫婦別姓】
夫婦同姓の強制
合憲違憲だが
合憲に賛同
違憲違憲合憲合憲合憲
【19年参院選 選挙区】
1票の格差3倍
合憲違憲状態条件付き合憲違憲合憲合憲
【袴田事件】
再審開始せず
再審開始すべきだ再審開始せず
※安浪亮介、渡邉惠理子、岡正晶、堺徹各氏はこれらの裁判後に就任

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