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2021年10月29日(金)

日本共産党の政見放送(小選挙区)

志位委員長が訴える

 日本共産党の志位和夫委員長が、政権交代と共産党への支持を訴える総選挙の小選挙区政見放送の内容を紹介します。政見放送はインターネットでも見ることができます。

コロナからいのちを守る

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 日本共産党の志位和夫です。

 この総選挙は新型コロナからどうやって命を守るのか、またコロナを体験してどういう新しい日本をつくるのかが問われる大切な選挙です。

 コロナの感染爆発と医療崩壊がなぜ起こったか。この40年来、医療と公衆衛生を切り捨ててきた政治の責任であり人災と言わなければなりません。日本共産党は医療崩壊を二度と起こさないために「医療・公衆衛生 再生・強化プログラム」を提案しています。

 この間、感染症の入院ベッドも保健所も半分に減らされてしまったことが医療崩壊につながりました。国の予算をそれぞれ2倍にして拡充に切り替えます。

 医師を増やさない政策を続けてきたために、日本のお医者さんは先進国の平均に比べて14万人も足りません。医師削減計画を中止し、増員に切り替えます。

 政府は消費税増税分を財源にして20万人分の入院ベッドを削るという、とんでもない計画を進めています。きっぱり中止し、拡充に切り替えます。

 コロナで傷ついた暮らしと営業の支援が必要です。持続化給付金・家賃支援給付金の第2弾の支給、コロナで収入が減った方々を広く対象にした10万円の「暮らし応援給付金」の支給を行います。

 「なにより、いのち。ぶれずに、つらぬく」、命を守る新しい政治をつくるために、どうか日本共産党を大きく伸ばしてください。

安心と希望の日本へ 四つのチェンジ

 9年間続いた安倍政権と菅政権、それを引き継ぐ岸田政権。自民党と公明党の政治をこれ以上続けていいでしょうか。日本共産党は、自公政治はもう終わりにして、国民みんなが安心し、希望を持って暮らせる新しい日本をつくるために、四つのチェンジを訴えています。

第1のチェンジ 命と暮らし最優先の政治へ

 第1は弱肉強食の新自由主義をやめ、国民の命と暮らしを何よりも大切にする政治へのチェンジです。

 「アベノミクス」がもたらしたものは貧富の格差のひどい拡大でした。この9年間、日本の大富豪の資産は、6兆円から24兆円に4倍にも膨れ上がりました。

 一方、働く人の実質賃金は22万円も減りました。大金持ちがもうければ、いずれ庶民にまわってくるというトリクルダウンは起こらなかったんです。ならば「ボトムアップ」、庶民の暮らしの底上げで経済を良くする道への根本的な切り替えが必要ではないでしょうか。

 中小企業への支援とセットで最低賃金を時給1500円に引き上げます。働く人の「使い捨て」をやめさせ人間らしく働けるルールをつくります。

 大学の学費を半分にし、返済不要の奨学金を充実し、入学金制度は廃止にします。

 コロナのもとでも大もうけをあげている富裕層と大企業に応分の負担を求め、消費税は10%から5%に減税します。

第2のチェンジ 気候危機を打開し地球を守る

 第2は、気候危機を打開し地球を守る政治へのチェンジです。

 世界でも日本でも、気候危機は待ったなしの大問題です。危機感をみんなで共有し、緊急に行動しなければ地球の未来はありません。

 日本共産党は「気候危機を打開する2030戦略」を発表し、省エネルギーと再生可能エネルギーの普及で、2030年までに二酸化炭素を最大60%削減する大改革を提案しています。

 石炭火力から撤退し、原発をただちにやめても、必要なエネルギーはまかなえます。この道を進めば、新たな雇用を増やし、日本経済を持続的に発展させることもできます。

第3のチェンジ ジェンダー平等の日本へ

 第3は「ジェンダー平等の日本」へのチェンジです。

 日本は、男女の賃金格差がひどく、生涯賃金で1億円近い格差があります。企業に男女別賃金の公表を義務付け、政治の責任で格差を解消します。

 選択的夫婦別姓を実現し、同性婚を認め、誰もが自分らしく生きていくことのできる社会をつくりましょう。

第4のチェンジ 憲法9条生かした平和外交へ

 第4は「憲法9条を生かした平和外交」へのチェンジです。

 唯一の戦争被爆国が核兵器禁止条約に背を向ける、こんなに恥ずかしいことはありません。禁止条約に署名・批准する新しい政権をつくりましょう。

 沖縄県民が何度も「ノー」の審判を下しているのに、辺野古に米軍新基地を押しつけるなど絶対に許せません。新基地建設を中止し、世界一危険な普天間基地は無条件で撤去させます。

共産党のばし政権交代

 日本共産党は、今度の総選挙で多くの国民のみなさん、他の野党のみなさんと力を合わせて、政権交代を実現し、新しい政権をつくるために全力をあげています。

 この間、市民連合と野党4党の党首が一堂に会し、平和・暮らし・ジェンダー・民主主義など20項目の野党共通政策で合意しました。自公政治からのチェンジのカナメになる政策がしっかり明記された共通政策です。

 さらに新しい政権ができた場合には、日本共産党は共通政策を実行するために、閣外から協力することを立憲民主党と合意しました。みんなで力をあわせて新しい政権をつくろうでありませんか。

 そのためにも、ブレずに誠実に共闘の発展に力をつくしてきた日本共産党の躍進が必要です。

 新しい政権が、国民の期待に応えて揺るがず前進するうえでも、日本共産党国会議員団がもっともっと大きくなることがどうしても必要です。

 「比例代表は日本共産党」。どうかこの声を広げに広げ、日本共産党を大躍進させてください。

 心からお願いいたします。

2021衆院選 政見放送(志位和夫委員長)

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