2021年11月26日(金)
ドイツ新政権 核禁会議参加
心から歓迎、日本政府の立場問われる
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は25日、国会内での記者会見で、ドイツ新政権を樹立する見通しの社会民主党(SPD)と緑の党、自由民主党(FDP)の3党が、核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加を政策合意書に盛り込んだことについて問われ、「心から歓迎したい。非常に重要な合意が3党の間でなされた」と述べました。
志位氏は、「NATO(北大西洋条約機構)加盟国での核兵器禁止条約へのオブザーバー参加は、ノルウェーに続いて2カ国目だ」として、「軍事同盟に入っている国であっても禁止条約の義務を履行しさえすれば条約に参加できる」と強調。日本政府は、核兵器禁止条約に参加しない理由として「法的理由で入らないということではない」――「政治判断」だと述べていると指摘し、「わが党は、国民多数の合意で日米安保条約を廃棄していくという立場だが、日米安保条約は核兵器禁止条約に参加することを法的に禁止しているわけではない。日米安保条約の是非を超えて、核兵器禁止条約には参加できる」と強調しました。
志位氏は、「核抑止論から離脱さえすれば、参加できる。ノルウェー、ドイツと続いたわけだから、日本政府の立場が問われている。唯一の戦争被爆国の政府として、まずは締約国会議にオブザーバーで参加することを強く求めたい」と述べました。