2021年12月16日(木)
保健所職員 過酷勤務
宮本岳志議員 是正を求める
|
日本共産党の宮本岳志議員は15日の衆院総務委員会で、保健所職員の深刻な長時間労働の改善を求めました。
宮本氏は、新型コロナウイルスの感染拡大で、大阪府では保健所に電話がつながらず、医療にアクセスできず命を落とす事態が広がったと告発。厚生労働省の資料では、大阪府で死亡した人は人口比で全国1位、死亡者数も全国2位の「異常事態だった」と指摘しました。
そのうえで宮本氏は、全国保健所長会が実施したアンケートを示し、同副会長で大阪府枚方市の白井千香保健所所長が「第5波まで『波』が来るたび、超過勤務が月に200時間の職員もいた」「保健所はもうもたない」と語った報道を示し、勤務実態を把握しているかと質問。厚労省の担当者は「十分認識している」と答えました。
宮本氏は、大阪自治労連・大阪府職労の調査を示し職場の深刻な実態を告発し、異常な長時間労働が常態化していると指摘。総務省の2019年度の「地方公務員の勤務時間・休暇等の勤務条件」調査では、月100時間以上時間外勤務をする公務員が「0・3%、4万人弱」だったとして、20年度の集計結果を質問。総務省の担当者は、0・4%に増加見込みと答弁しました。
宮本氏は、過労死の危険がある長時間労働は放置できない、ただちに是正するよう求めました。