2022年3月21日(月)
ウクライナ侵略
世界覆う怒りの声
“ロシアは無差別攻撃やめろ”
ウクライナを侵略しているロシア軍の撤退を求める集会や行動が、19日も世界各地で取り組まれました。市民の犠牲もいとわないロシア軍の無差別攻撃に、追悼と怒りの声があふれています。国連によると、ウクライナ側の死者は確認されただけで900人近く。ウクライナ検察総長室は、死者には100人以上の子どもが含まれていると明らかにしました。救助作業ができない地域が多く、実際の犠牲者数は今後、大幅に増えるとみられています。
タイの首都バンコクでは、市民、学生、僧侶などが参加する集会がロシア大使館前で開かれました。主催者の一人は、犠牲者を追悼するろうそくを前に、「人類史は世界中で、平和こそが唯一の価値であることを教えている。性、民族、国家の違いを理由にした差別なしに、あらゆる人々の命を守らなければならない」と訴えました。
トルコの首都アンカラでは、ウクライナ大使館前で集会を実施。参加者は「私は生きたい」と書かれたプラカードを掲げ、子どもの犠牲者を追悼しました。
米ニューヨークでは大勢の市民が「母親の行進」に参加。死亡した子どもを象徴する人形を抱え、市中心街で反戦を訴えました。
英国の首都ロンドンでは、ロシアのプーチン大統領を資金面で支える新興財閥(オリガルヒ)の一人、ウラジーミル・イェフトゥシェンコフ氏が所有する高級マンションの前で集会が行われました。参加者は同氏の企業がロシア軍に無人攻撃機を納入していると非難。「イェフトゥシェンコフの武器がウクライナの子どもたちを殺している」と書かれたプラカードを掲げ、英政府に同氏の資産凍結を求めました。