2022年3月31日(木)
軍港米軍訓練に抗議
沖縄県議会決議 「新たな負担強いる」
比嘉氏が賛成討論
|
沖縄県議会は30日、在沖米海兵隊が2月に那覇軍港(那覇市)で、MV22オスプレイなどの軍用機を使った訓練を強行したことに厳重に抗議し、同軍港で訓練を行わないことなどを求める意見書・抗議決議を日本共産党などの賛成多数で可決しました。自民党は同軍港での米軍訓練を容認して反対しました。
意見書・決議は日本共産党を含む与党会派が共同提案しました。
日本共産党の比嘉瑞己県議は賛成討論で、那覇軍港で訓練をしたオスプレイやCH53大型ヘリが、墜落や部品落下などの事故を繰り返していることにふれ、市街地にあり那覇空港と近接している那覇軍港での訓練で同様の事故が起きれば「取り返しのつかない大惨事となる」と指摘。日米合意で同軍港の使用目的を「港湾施設及び貯油所」としているにもかかわらず米軍訓練を「目的に沿う」として擁護している日本政府の認識は、過重な基地負担を背負わされている沖縄県民に新たな基地負担を強いるものだとし、「絶対に認めるわけにはいかない」と強調しました。
意見書・決議は、同軍港で米軍機の離発着や訓練など新たな基地機能強化を行わず早期返還すること、日米地位協定を抜本改定し、在沖米軍基地の自由使用を認めないことを強く要請しています。