2022年4月4日(月)
戦争か平和か―日本の進路が問われる選挙
参院選 大阪から共産党大躍進を
志位委員長が訴え
「戦争か平和か―日本の進路が問われる選挙です。大阪が変われば日本が変わります。大阪から日本共産党を大躍進させましょう」―。参院選の公示日まで2カ月半を切った3日、日本共産党の志位和夫委員長が大阪・天王寺駅前で熱く訴えると聴衆から共感の拍手がわき起こりました。志位氏は「比例代表で4議席から5議席への躍進を勝ち取るために、大阪で70万票以上へと支持を広げ党躍進の流れをつくりだしましょう。選挙区では、『格差と貧困を解消する責任は政治にある』が政治信条の、たつみコータローさん。国会に絶対に必要な政治家です」と訴え。小雨が降る中でも駅前の1階、2階デッキともに聴衆が広がり、プラカードや鳴り物を頭の上で掲げる人たちから熱気のこもった声援が送られました。天王寺駅前の参加者に加え、府下200カ所でのオンライン視聴で7000人が演説に耳を傾けました。
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大門みきし参院議員(比例予定候補)、たつみコータロー選挙区予定候補が決意を表明。浄土真宗本願寺派の僧侶、小倉宗平さんが応援に立ちました。
志位氏は、ロシアによるウクライナ侵略について、侵略を止めるために何よりも重要なのは「国際世論」だと訴え。この間、2回にわたってロシアの侵略への非難決議が140以上の国連加盟国の賛成によって採択されたと述べ、「歴史は無駄に流れていません。ジグザグはあっても平和の流れは着実に広がっています」と強調し、こう述べました。
「この戦争をどういう形で終わらせるかは、世界の平和秩序の行方を左右する大問題です。『国際世論の力で侵略を止め、侵略者に責任を取らせ、国連憲章に基づく平和の国際秩序を回復する』という決着を世界中の力を結集してつけようじゃありませんか」
参院選で何が問われるか。志位氏は「平和」「暮らし」「共闘」の三つの角度から力説。岸田政権と正面から対決する太い対案として、「9条を生かした平和外交」と「やさしく強い経済」を訴えました。
その中で志位氏は、戦争か平和か―日本の進路が根底から問われる選挙だと強調。「いま危機に乗じて『戦争する国』づくりの大合唱がおきています。日本共産党は『戦争する国』づくりに正面から立ちはだかり、9条を生かした外交で平和な東アジアをつくる抜本的対案を示してたたかい抜きます」と決意を語りました。
志位氏は、「敵基地攻撃能力」保有の議論を進める岸田政権の危険性を指摘。「いま言われている『敵基地攻撃』は安保法制のもとでの『敵基地攻撃』です。日本への攻撃がなくても、米国が海外で戦争を始めたら、米軍を守るために、相手国の領空に入って爆撃する。『日本を守る』こととは全く無縁の議論です。危機に乗じて9条を改定し、日本を『軍事対軍事』の危険な道に引き込む動きを断固として止めようではありませんか」と力を込めました。
さらに、特に悪質なのが日本維新の会だとして、維新が「核共有」の議論を求める提言を出したことを指摘。「核兵器の脅威に核兵器で対抗すれば、まさにプーチン政権と同じ立場に身を置くことになります。世界中がこんな対応をしたら人類は破滅のふちに追いやられる。そんな提言を平気で出す党に被爆国の政党としての資格はありません」と厳しく批判しました。
志位氏は、暮らしの問題に話を進め、大阪の維新府政・市政がカジノ誘致計画の可決を強行したことに抗議し、「『カジノで経済成長』などとんでもない大間違いです。年間4200億円の利益が出ると言いますが、ばくちで庶民の懐から巻き上げ海外のカジノ企業に貢ぐだけじゃないですか」と糾弾。「人の不幸の上に大阪の成長はありません。『府と市は国に申請するな』『国は認可するな』の声を上げていきましょう。参院選で岸田政権と維新に審判を下しカジノはきっぱりやめさせましょう」と呼びかけました。
最後に志位氏は、大好評の「はてな」リーフを紹介。「どんな問題でも国民多数の合意で社会改革を進めるのが共産党です」と党躍進を訴えると、聴衆が大きな拍手で応えました。