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2022年4月9日(土)

最高裁判事に黒人女性

米国初 上院が承認

白人男性少数に

 【ワシントン=遠藤誠二】バイデン米大統領が連邦最高裁判事に指名したケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏(連邦控訴裁判事)の人事案をめぐる上院本会議の採決が7日、行われ、賛成53、反対47の賛成多数で承認されました。初の黒人女性の最高裁判事が誕生します。

 民主党議員50人に加え、ロムニー、コリンズ、マコウスキーの共和党議員3人が賛成しました。承認決定後、議場では議員らが歴史的瞬間を喜び、立ち上がり拍手を続けました。

 承認を受け、バイデン氏は「われわれの国家にとって歴史的な時だ。最高裁判所に米国の多様性を反映させることで前進させた」と指摘、民主党のシューマー上院院内総務は、「より完全な合衆国をめざす米国にとって最高の時だ」と述べ、黒人女性判事誕生をたたえました。

 ジャクソン氏はバイデン氏とともにホワイトハウスで上院採決の様子をテレビで見守りました。

 ジャクソン氏は、ブライヤー判事(リベラル派)の後任。6月末の同氏退任後、正式に判事となります。ジャクソン氏就任後も、9人の判事のうち保守派6、リベラル派3の構成に変わりはありません。

 最高裁判事は長い期間、白人男性に占められていました。ジャクソン氏は6人目の女性判事、3人目の黒人判事となります。今回の承認で、現職の女性判事は4人、女性および非白人の判事は初めて過半数(5人)となります。


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