2022年4月26日(火)
辺野古護岸工事着手5年
新基地建設即時中止を
海上からアピール
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、政府が県民の民意を無視して護岸工事に着手してから5年となった25日、「ヘリ基地反対協議会」と海上行動チームが、辺野古・大浦湾の海上で新基地建設反対と工事の即時中止を訴えました。
カヌー36艇と抗議船8隻が、埋め立て土砂の搬入作業に利用されている「K9」と呼ばれる護岸の近くに結集。北海道の矢臼別から贈られた平和の鐘を鳴らし、参加者が「辺野古新基地 NO WAR」「サンゴを守れ」などと書かれた横断幕を掲げて「埋め立てをやめろ」「民意を守れ」と唱和しました。
ヘリ基地反対協の仲村善幸共同代表と「オール沖縄会議」の福元勇司事務局長が激励あいさつ。仲村氏は、海上行動が「政府の無法な工事を止める大きな力となり、全国・世界に広がりをつくっている」とし、「みんなの力で新基地を止めよう」と呼びかけました。
カヌーチームのメンバーがそれぞれマイクを握り、「戦争につながる基地を造るのはやめて」「戦争に加担するのはやめよう。守るべきは命だ」「この海は戦争の拠点ではなく、平和を発信する拠点にすることこそふさわしい」などと、口々にアピールしました。
「人々の平和な暮らしを守るため、生きものたち賑(にぎ)わう、かけがえのない辺野古・大浦湾を未来へ残すために、私たちは辺野古新基地建設が止まるその日までたたかい続けます」とする声明文を読み上げ、「民主主義と地方自治を否定し、重大な自然破壊である新基地建設は即時中止せよ」と強調しました。