2022年8月12日(金)
死者最多迫る
1日で250人「さらに増加も」
新型コロナ
新型コロナウイルス感染の第7波で死者が急増する中、1日の死者数が過去最多に近づいています。厚生労働省の発表によると、新型コロナウイルス感染者の9日の死者は250人でした(10日は248人)。1日の死者の過去最多は第6波のときの277人(2月22日)で、これに迫る深刻な状況です。8月1日の段階での死者は109人でした。
10日に開かれた厚労省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードに専門家が提出した資料では「死亡者は第6波のピークに近いレベルまで急上昇しており、今後死者数はさらに増加することが懸念される」としています。
直近のデータでは、クラスター発生件数が2週連続で過去最多を更新。しかも重症化リスクの高い高齢者福祉施設でのクラスターも2週連続で過去最多を更新しています。厚労省アドバイザリーボードの専門家資料でも「夏休みに入り10代を中心に若年層で(感染が)減少に転じたが、重症化リスクの高い高齢者を含む50代以上で増加が継続している」としています。
こうした中、医療機関への負荷も一層重くなっています。政府の緊急の対策が求められます。