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2022年9月23日(金)

ロシア 戦争動員に抗議

38都市でデモ・集会 当局は弾圧

 ロシアのプーチン大統領が「部分的動員令」を発令したことに対し、同国各地で21日、抗議活動が行われました。人権団体のOVDインフォによると、少なくとも38都市でデモや集会が行われ、1400人以上が拘束されました。

 抗議活動は、ロシアがウクライナを侵略した直後の3月以降、約半年ぶりの全国規模の活動になりました。当局は抗議する市民に対し大量拘束で応じ、殴打され、意識を失う市民も出ました。

 この活動は反体制の政治指導者ナワリヌイ氏やプーチン政権に反対する野党勢力が呼び掛けました。首都モスクワや第2の都市サンクトぺテルブルクに加え、シベリアのヤクーツク、ウクライナと接するベルゴロドなどに広がりました。

 ロシア当局は「無許可で集会を行った」として弾圧を強化しました。モスクワ、サンクトぺテルブルクではそれぞれ500人を超える人が警察に拘束されました。

 BBCロシア語版の21日の報道によると、モスクワのアルバート通りを行進した参加者は「プーチンこそ戦場へ行け」と声を上げ、警察に対し「恥を知れ」と抗議。「戦争反対」「私たちの子どもの命を守れ」と叫ぶ参加者もいました。

 「部分的動員令」に対し、戦争にかり出される懸念が特に若者の間で広がっています。プーチン氏の「部分的動員令」演説後、ロシア発でトルコやアルメニア行の便の航空券が売り切れ、値段も約10倍となっています。


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