2022年10月1日(土)
国連憲章違反の領土併合を糾弾し、併合の即時撤回を求める
日本共産党幹部会委員長 志位和夫
|
日本共産党の志位和夫委員長は30日、ロシアによるウクライナ東・南部4州地域の併合の動きについて、談話「国連憲章違反の領土併合を糾弾し、併合の即時撤回を求める」を発表しました。全文は次の通りです。
一、ロシアのプーチン大統領は29日、ロシアが軍事占領下に置いているウクライナ南部2州の「独立」を承認する文書に署名し、30日午後、すでに「独立」を承認している東部2州地域と合わせ4州地域をロシアに併合する文書に調印しようとしている。
ウクライナに対する侵略拡大と軍事占領の下で強行された今回の行動は、2014年のクリミア併合に続き、国連加盟国の主権、独立、領土保全の尊重、武力の行使と威嚇の禁止を明記している国連憲章と国際法を何重にも踏みにじる暴挙である。わが党はもっとも強い言葉で糾弾し、併合の即時撤回を要求する。
一、プーチン大統領は、21日におこなったテレビ演説で、併合に向けた住民投票と併合地域を含めた動員拡大を正当化するとともに、「われわれは、当然、保有するあらゆる手段を行使する。これははったりではない」とのべて、核兵器使用の威嚇を強める発言をおこなった。併合の動きが核威嚇と一体となっていることはきわめて重大である。
人類の生存を人質にとる核威嚇を強く非難する。世界に破滅的影響を及ぼす核兵器の使用を絶対に許してはならない。
一、ロシアの行動は、グテレス国連事務総長が29日、「国連の目的と原則を侮辱するものだ」とかつてなく強い言葉で指摘したように、自らの領土拡張のために国連憲章と国際法の蹂躙(じゅうりん)をなんらためらわない大国主義・覇権主義そのものである。
日本共産党は、世界の平和秩序を覆すロシアの行動を厳しく批判し、軍事侵略の即時停止と全面撤退を強く求める。「ロシアは侵略をやめよ」「国連憲章を守れ」の一点で全世界が団結することを呼びかける。