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2022年10月6日(木)

インボイス反対97%

声優有志が途中集計

2割以上「廃業を検討」

グラフ

 インボイス(適格請求書)制度導入に反対する声優有志グループ「VOICTION」はこのほど、声優の収入実態調査(回答数260件、9月13日から)とインボイスに関するアンケート(183件、12日から)の途中集計結果を発表しました。声優は事務所に所属していてもほとんどが個人事業主であり、インボイス制度導入で2割以上が「廃業するかもしれない」と答え、97%が「反対」と回答。1万人以上といわれる業界が深刻な影響をうけることが分かりました。

 回答者の72%は声優としての年収が300万円以下、とりわけ20代、30代の約半数が100万円以下と答えています。全体の95%が免税事業者に該当します。

 収入に占める経費の割合は、年収300万円以下の層では2割の人が経費100%以上で赤字決算です。50%の人が半分以上の経費を計上しており、声優業だけでは生活が成り立っていません。これは、レッスンなど比較的高額の経費を使う必要があるためです。

 「来年10月にインボイス制度が導入された場合、声優としての仕事はどうなるか」との問いに「廃業を検討」が23%で、「収入が減るのでは」という人を合わせて76%でした。(グラフ)

 コロナ以降に仕事が「減った」との回答が全体の43%、「廃業を検討」と答えた人のうち52%が「減った」と答えました。

 所属している事務所や取引先から何らかの制度の説明があったか問うと78%が「まだ話はない」と回答。「話があった」22%の中には「登録してもらえないと今後の契約は約束できないと言われた」「課税業者にならないとその分値引き」など独占禁止法に抵触するおそれがある対応を受けていることが判明しました。


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