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2022年10月10日(月)

物価高騰 広がる困窮

京都・山科で食料支援

 コロナ禍や物価高騰で困窮する市民、青年・学生を支援しようと、食材無償提供・生活相談会が9日、京都市山科区でおこなわれました。「山科区食料支援プロジェクト」が主催、日本民主青年同盟山科地域班・京都橘大学班が共催しました。

 事前の参加予約には73人が申し込みました。会場の薬局駐車場には、時折強い雨が降る中、市民、学生らが次々と訪れました。

 同プロジェクトとしての取り組みは9回目を数えます。代表の高原正興・京都橘大学名誉教授は「2020年に始めた当初は、青年学生が対象の取り組みだったが、困窮する世代は広がっている。今回は生活相談スタッフを増やすなど、広く対応できるようにした」と言います。

 利用するのは4回目という京都橘大学3年生の5人組は「食料品の値上がりが一番困る」と口をそろえます。兵庫県出身でひとり暮らしをしているという学生は「物価は上がるけどこれ以上バイトは増やせない。賃金も上がらない、貯金もできない。学生はみんな『年金もらえるのか』とか将来の心配ばかりしている」と不安な思いを語りました。

 たくさんの食料品を抱えた80歳の女性は「物価高騰の上に、敬老乗車証が今までの倍取られるようになった。何も今上げなくてもいいのに」と京都市の「行財政改革」に憤りました。


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