2022年12月11日(日)
軍事ブロック強化と軍事費増に共同で反対を
欧州左翼党大会 緒方副委員長が発言
【ウィーン=吉本博美】欧州23カ国の左翼・進歩政党で構成される欧州左翼党の第7回大会が9日夕から3日間の予定で、オーストリアの首都ウィーンで始まりました。加盟政党の代議員や来賓など約300人が参加しています。
ハインツ・ビアバウム議長は開会式のあいさつで、ロシアのウクライナ侵略や、燃料費をはじめとする物価高騰による生活の圧迫、極右勢力の台頭、気候変動など深刻な危機が重なるもと「平和で公正な社会を追求する左翼・進歩派の運動と連帯がかつてなく重要になっている」と強調。軍事費増大など欧州各国の軍事化の強まりを警告し、平和の強化に向けた左翼の結束を呼びかけました。
大会には、日本共産党から緒方靖夫副委員長(団長)、田川実国際委員会事務局長、吉本博美「しんぶん赤旗」記者の代表団が出席しています。
緒方氏は、討論が開始された10日に来賓として発言しました。発達した資本主義国で活動する日本と欧州の左翼・進歩政党が共通の課題で連帯と共同を強めようと提起。特に今日の情勢下での軍事ブロック強化と軍事費増大に反対し、国民生活を守る課題での協力を呼びかけて大きな拍手を受けました。(発言要旨)