2023年1月24日(火)
コロナ8波拡大
無為無策の責任は重い
医療体制強化ぬきの「5類」 志位氏が批判
日本共産党の志位和夫委員長は23日の党議員団総会で、新型コロナ第8波の「医療崩壊」について、▽死者数が過去最悪▽「救急搬送困難事案」が過去最悪▽119番がなかなかつながらない▽高齢者施設でクラスターが多発している―という実態をあげ、「第7波と同様の事態がより大規模に起こることが警告されていたにもかかわらず無為無策を続けた岸田政権の責任は重い」と批判しました。
志位氏は「このあしき連鎖を断ち切る決定的なカギは、あまりに脆弱(ぜいじゃく)な医療体制を抜本的に充実させることにある」と指摘。「『地域医療構想』の名で、急性期のベッド削減計画にしがみつくのは許しがたい」として、同構想を中止し、ゆとりある強靱(きょうじん)な医療体制の構築を要求しました。
志位氏は、岸田文雄首相が、新型コロナを季節性インフルエンザと同じ「第5類」に引き下げる方針を出したことについて言及。「医療体制の強化ぬきにこれを押し付けたら医療現場の大混乱はさけられず、医療費を自己負担にすることは医療アクセスへのハードルをさらに引き上げ犠牲を拡大させることになる。医療への公的責任放棄の方針を推進させることは断じて認められない。国民の命を守る責任を果たせと強くもとめていく」と述べました。