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2023年2月25日(土)

国連総会決議「ウクライナにおける包括的、公正かつ永続的な平和の基礎となる国際連合憲章の原則」(要旨)

 総会は、

 武力による威嚇や行使を慎み、国際紛争を平和的手段により解決するという加盟国の義務を想起し、

 武力による威嚇や行使の結果として生じるいかなる領土の取得も合法とは認められないことを再確認し、

 ウクライナへの侵攻から1年、包括的、公正かつ永続的な和平の達成は、国際の平和と安全の強化に大きく貢献することを強調し、

 ウクライナ全土の重要インフラに対する継続的な攻撃など、ロシアによるウクライナへの侵略の悲惨な人権および人道的結果を遺憾とし、

 女性や子どもを含む多数の民間犠牲者、人道支援を必要とする国内避難民や難民の数、子どもに対して行われた暴行と虐待に重大な懸念を表明し、

 ―国連憲章の原則に沿ったウクライナの包括的、公正かつ永続的な和平をできるだけ早く達成する必要性を強調する。

 ―国家の主権的平等、領土保全の原則を含む国連憲章に合致した、ウクライナにおける包括的、公正かつ永続的な和平を促進するための事務総長や加盟国の努力を歓迎し、強い支持を表明する。

 ―加盟国や国際機関に対し、ウクライナにおける包括的、公正かつ永続的な和平を達成するための外交努力への支援を倍加するよう要請する。

 ―国際的に承認された国境・領海内に及ぶウクライナの主権、独立、統一および領土保全に対するコミットメントを再確認する。

 ―ロシアが、ウクライナ領土から即時、完全かつ無条件に全軍を撤退させることを改めて要求し、かつ敵対行為の停止を求める。

 ―武力紛争当事者による捕虜の待遇が、捕虜の待遇に関するジュネーブ条約およびジュネーブ条約第1追加議定書の規定に沿うものとなることを要求し、捕虜の完全交換、すべての不法に拘束された人々の解放、子どもを含むすべての抑留者、強制移送・送還された文民の帰還を要求する。

 ―武力紛争の当事者が、人道的アクセスを確保し、文民の生存に不可欠な物に対する攻撃、破壊、除去、無力化を慎む義務を順守するよう要求する。

 ―ウクライナの重要なインフラ、住宅、学校、病院などへの攻撃の即時停止を要請する。

 ―ウクライナ領内での国際法上の最も重大な犯罪について、国内・国際レベルでの適切で公正な独立した調査・訴追を通じて説明責任を果たし、全被害者に対する正義と将来の犯罪の防止を確保する必要性を強調する。

 ―食料安全保障、エネルギー、金融、環境、核セキュリティーおよび安全に対する戦争の世界的影響に対処するため、連帯の精神をもって協力するよう全加盟国に促す。ウクライナにおける和平のための取り決めがこれらの要因を考慮すべきことを強調する。

 ―緊急特別総会を一時的に休会し、要請があれば会合を再開する。


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