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2023年3月18日(土)

戦争する力 誇示

千葉で武器見本市

「5年間43兆円」に群がる軍需企業

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(写真)防衛装備庁が開発している極超音速兵器の模型。青い部分が弾頭

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(写真)米ロッキード・マーチン社の展示。IAMD(統合防空ミサイル防衛)のPR動画を流しています

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(写真)日英伊3カ国が共同開発する次世代戦闘機の模型。高度な情報処理能力を有する「第6世代」とされます=16、17日、千葉市・幕張メッセ

 千葉市の幕張メッセで15~17日に開催された国際武器見本市「DSEI Japan 2023」には「5年間43兆円」という岸田政権の大軍拡計画に国内外の軍需企業が群がり、日本側も武器輸出をアピールしました。

 際立ったのが、敵基地攻撃能力となる長射程ミサイルの展示です。世界最大手の米ロッキード・マーチンは日本に売却したJASSM(F15A戦闘機に搭載)などを展示。防空・ミサイル防衛と敵基地攻撃を一体化させた「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)の宣伝動画を流し、日本の参加を促しました。ノルウェーのKDAも、日本に売却したJSM(F35Aに搭載)を展示していました。

 日本の防衛装備庁も開発中の極超音速兵器の模型を展示。弾頭や誘導装置など内部も公開しました。射程3000キロ以上とされ、東アジア全域が攻撃可能。違憲の敵基地攻撃兵器です。

 ウクライナで使用されている高機動ロケット砲システム(HIMARS)や携帯型ロケットランチャーの模型、各種弾丸なども展示され、さながら“戦争見本市”の様相でした。

 最も注目が高かった展示は、日英イタリアによる「GCAP」(グローバル戦闘航空プログラム)です。空自のF2と欧州各国配備のユーロファイターの後継機を2035年をめざし共同開発する計画です。3カ国以外にも輸出を狙っており、関係者は「今後数十年にわたって続くプログラムで、巨大な経済権益をもたらす」と強調。日本から三菱重工、三菱電機、IHIが参加します。


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