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2023年3月24日(金)

首相のウクライナ訪問

NATOとの軍事協力でなく、非軍事の人道支援を

志位委員長が会見

 日本共産党の志位和夫委員長は23日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相のウクライナ訪問について問われ、「日本とウクライナの共同声明では、ロシアによるウクライナ侵略は国連憲章に反する暴挙だと糾弾し、ロシア軍の全面的な撤退を要求している。これらの諸点は、国連総会で140カ国以上が賛成した総会決議の方向とも一致するもので当然のものだ」と述べました。

 同時に、志位氏は、首脳会談で、日本がNATO(北大西洋条約機構)のファンド(基金)を通じて防衛装備品を供与することが確認されたことについて「容認できない」と強調しました。志位氏は「『非殺傷性』と言われているが、武器であることに変わりはない。しかも、NATOのファンドに供与するということになれば、それが『非殺傷性』であるかどうかの保証もどうやって得られるのかという問題が出てくる」と指摘。「日本としてはNATOとの軍事協力という方向ではなくて、非軍事の支援、人道支援に徹することが必要だ」と述べました。

 また志位氏は、国会への報告が事後となった経過や、国会の議論で明らかにしたいことについて問われ、「訪問のプロセス自体を問題にするつもりはない。国会できちんと議論すればいいと考えている」と述べました。

 志位氏は、共同声明で核兵器不使用も盛り込まれていることをあげ、「これは当然の内容だ」と指摘。今年5月に主要7カ国サミットが開催されることに言及し、「日本として核兵器禁止条約を推進していくイニシアチブの発揮が必要になってくる」「核兵器をなくす立場に立ってこそ、ロシアに核兵器を使うなという最も確かなメッセージになってくる。そのことも提起していきたい」と語りました。


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