2023年5月9日(火)
政府は命を守る責任を果たせ
コロナ「５類」移行
志位委員長が強調
日本共産党の志位和夫委員長は８日、国会内で記者会見し、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「２類相当」から、季節性インフルエンザと同じ「５類」に移行したことについて問われ、「医療機関に対する支援の大幅削減、患者の負担増の両面で大きな問題を抱えたままのスタートだ。新型コロナから命を守り、医療機関の体制を支えるための支援を弱めてはいけない。私たちとしては政府に命を守る責任を果たしていくことを強く求めていく」と述べました。
志位氏は、医療提供体制について、現在はコロナ患者に対応する医療機関への一定の財政支援があるが、「５類」移行に伴い、医療提供体制に対する財政支援が大幅に削減されると指摘。「そうなれば、コロナに対する医療供給体制がひっ迫することが強く懸念される」と述べました。
さらに志位氏は、検査や外来、入院、さまざまな治療薬も原則無料だったが、「５類」移行に伴い、患者の自己負担が増えると指摘。「受診抑制の問題が大変に心配だ。コロナが危険な感染症であることに何の変わりもなく、受診抑制が起こって命が損なわれることがあってはならない」と強調しました。
