2023年9月20日(水)
統一協会悪質 解散早く
野党国対ヒアリング 被害者ら請求訴え
|
統一協会(世界平和統一家庭連合)の問題に関する野党国対ヒアリングが19日、国会内で開かれ、被害者らは解散命令請求の要件は揃ったとして「一刻も早い請求を」と訴えました。両親と絶縁状態が続いている元信者2世の鈴木みらいさん(仮名)は、献金被害を受けた高齢の知人が子を代理人として返金を求めたところ、「なぜ親が直接来ないのか」「今ごろ、被害者になるのか」などと暴言を投げつけられていた実態を証言。みらいさんは「国が悪質性を認めれば、協会のやり方に疑問を抱いている信者は、考え直すきっかけとなる。脱会する人も増えるはずだ」と話します。
「全国統一教会被害対策弁護団」の阿部克臣弁護士は、日本の信者2世およそ6000人が韓国に招かれた集会で、韓鶴子総裁が信者に「君たちは世を救い、日本を救う特攻隊だ」などと語りかけたことをあげ、「解散命令請求が来月にもと言われるなか、動揺する信者2世にハッパをかけ、つなぎ留めたい狙いがあるのではないか」と指摘。協会側のこうした動きについては「解散請求の要件である組織性を裏づけうるものだ」と強調しました。
本名と顔を出して被害を訴えてきた橋田達夫さんは、請求が出れば脱会するよう娘を説得できると、涙ながらに語っていた被害者がいると述べ「これ(請求)がないといま前に進めない状況になっている」と語りました。ジャーナリストの鈴木エイトさんは「(請求によって)外部から攻撃されているとして先鋭化する人も出てくる。法人格でなくなった後も監視をしていく体制は必要だ」と話しました。