しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年12月31日(日)

ロ軍の攻撃を非難

国連安保理が緊急会合

 【ワシントン=島田峰隆】国連安全保障理事会は29日、ロシアがウクライナの首都キーウ(キエフ)を含む主要都市に大規模な攻撃を行ったことを受けて、緊急の公開会合を開きました。各国は民間施設を狙った攻撃を非難し、ウクライナからのロシア軍の撤退と国連憲章の原則に沿った平和の実現を求めました。

 会合は欧米諸国25カ国が要請しました。

 アルバニアは「攻撃をもっとも強い言葉で非難する。民間施設への攻撃は明白な国際人道法違反、国際法違反だ」と述べ、「ウクライナの主権と領土の一体性を尊重し、国連憲章に沿った公正かつ永続する平和を実現するまでウクライナを支援する」と強調しました。

 マルタは「民間施設への攻撃は国際法違反だ。実行者を裁き、責任を問うプロセスを支持する」と表明しました。「平和を実現するにはロシアが直ちに敵対行為をやめて軍を無条件かつ完全に撤退させねばならない」と指摘しました。

 ブラジルは人口密集地への攻撃を厳しく批判し、国際人道法の順守を要求しました。

 ガーナは、女性、子ども、高齢者をはじめ罪のない民間人が冬の寒さが厳しい時期に被害を受けているとロシアを非難し、「ロシアに対し軍の即時かつ無条件撤退を通じて戦争を終わらせることを改めて求める」と述べました。

 ロシアは大規模攻撃について「軍事施設を狙ったものだ」と述べて正当化しました。


pageup