しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年4月20日(土)

米軍が降下訓練強行

沖縄・嘉手納基地 県・地元反対のなか

5カ月連続

写真

(写真)パラシュートで降下する米兵ら=19日、米空軍嘉手納基地

 沖縄県嘉手納、北谷(ちゃたん)両町、沖縄市にまたがり住宅地に近接する米空軍嘉手納基地で19日、米軍によるパラシュート降下訓練が、県や周辺自治体が中止を求めるなか強行されました。実施は昨年12月以降5カ月連続です。午後2時すぎから午後3時20分ごろにかけて、軍用機から少なくとも米兵20人が4回に分けて次々と基地に着地しました。

 玉城デニー県知事は同日夕、コメントを出し、「(同訓練は)もはや常態化していると言わざるを得ない」と批判。県民の生命及び財産を守る立場から「断固反対する」と述べました。県は18日にも、防衛省沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、在沖縄米空軍に実施しないよう要請していました。

 同訓練は1999年以降、基本的に伊江島補助飛行場(同県伊江村)で行われてきましたが、日米合同委員会は2007年、「例外的な場合」に限るとして嘉手納基地を使用できるように変更。伊江島補助飛行場の滑走路の損傷が激しく修復工事も決まっていないとの口実で昨年12月以降、毎月、嘉手納基地で実施されています。

 しかし、伊江島では今年1月、パラシュート降下訓練中の米兵3人が基地外の民間地に誤って着地するという事件が起きています。

 県によると嘉手納基地での実施は19回目で、5カ月連続は初めて。これまでは2カ月連続が最長でした。今後もなし崩し的に常態化する危険があり、沖縄の空で、わが物顔で危険な訓練を行う米軍に県民の多大な不安と怒りが広がっています。


pageup