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2024年4月25日(木)

遺体に「拷問・虐待痕」

襲撃された病院 国連が独立調査要求

ガザ

 【カイロ=秋山豊】パレスチナのガザ地区ハンユニスのナセル病院などが破壊され、その敷地内・周辺で多数の遺体が発見されたことについて、ターク国連人権高等弁務官は23日、「恐ろしいことだ」と述べ、独立した調査を呼びかけました。同氏は「病院は国際人道法の下で特別に保護されなくてはならない。民間人や拘束されている人、戦闘から離脱した人を故意に殺害するのは戦争犯罪だ」と指摘しました。

 イスラエル軍は今年2月以降、ナセル病院を襲撃し、今月上旬に撤退しています。現地救助隊のマハムード・バサル報道官は23日、本紙の電話取材に、同病院敷地内の地中からこれまでに発見された遺体の数を310と話しました。ガザ当局は、イスラエル軍が殺害した住民の遺体を隠すために地中深く埋めたと主張しています。女性や高齢者、手錠をかけられて衣服をはぎ取られていた遺体などがありました。遺体の上には廃棄物が埋められていました。

 バサル氏は、遺体はイスラエル軍が「処刑した」ものだ、「腐敗した遺体、拷問や虐待を受けた痕跡のある遺体、臓器が盗まれた遺体、頭部がない遺体もある」と語りました。


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