2024年10月27日(日)
なんだっけ
「3号被爆者」って?
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Q 広島でも長崎でも3号被爆者(放射能影響被爆者)と認めてほしいと裁判が行われているけどこの「3号被爆者」って?
A 被爆者援護法で定められている被爆者は四つの区分があり、3号被爆者とされているのは被爆者援護法1条3号の「身体に原子爆弾の放射能の影響を受けるような事情の下にあった者」です。この他に、同法1条1号の直接被爆、2号の入市被爆、4号の胎内被爆があります。
Q 「身体に原子爆弾の放射能の影響を受けるような事情の下にあった者」とは具体的にどんな人?
A 原爆被害にあった人の救護・看護などに従事したことにより、身体に放射能の影響を受けた人との認識が長い間一般的でした。2007年に長崎の「被爆体験者」が裁判で3号被爆者と認めるよう要求したことが転機となりました。21年の「黒い雨」訴訟広島高裁判決で、原爆により空気中に滞留する放射性微粒子を吸引したり、地上に到達した放射性微粒子が混入した飲料水・井戸水を飲んだり、放射性微粒子が付着した野菜を摂取したりして、放射性微粒子を体内に取り込むことで内部被ばくによる健康被害を受ける可能性があるものと示され、3号被爆者の救済対象が広がりました。
Q 被爆80年になろうとしているのに、いまだに被爆者と認められない人がいるってこと?
A 広島でも長崎でも広範囲に放射能の影響を受けた人がまだ救済されずに残されています。国はすべての原爆被害者の調査を行い早期に救済すべきです。
(2024・10・27)