2025年4月1日(火)
被害救済の遅れ検証を
浮島丸事件 倉林氏 真相解明を要求
参院厚労委
![]() (写真)質問する倉林明子議員=31日、参院厚労委 |
日本共産党の倉林明子議員は31日の参院厚生労働委員会で、強制連行された朝鮮人労働者らを乗せた旧日本海軍の輸送船「浮島丸」が1945年8月24日、京都府の舞鶴港で爆発、沈没し500人以上が死亡した「浮島丸事件」の乗船者名簿を日本政府が「不存在」としてきたために被害者救済が遅れたことの検証を求めました。
日本政府は長年、乗船者名簿の存在を認めてきませんでしたが昨年5月、日本共産党の穀田恵二前衆院議員の追及に75件の名簿を保有していると明らかにし、その後、一部を韓国政府に返還したとしていました。
名簿返還の進ちょくについて、厚労省の岡本利久審議官は保有する75件の名簿の「全てを韓国政府に提供した」と述べました。
倉林氏は、これまで強制動員被害者に対する慰労金の申請が認められてこなかった遺族に対し、韓国政府が名簿を基に被害者救済を検討するとの報道に言及。「名簿の公開があまりにも遅すぎた」と指摘し、韓国遺族の弔いの最後の機会を奪うとして祐天寺(東京都目黒区)にある遺骨の早急な返還実現を求めました。
また、戦後80年に際した戦争検証有識者会議の設置を石破茂首相が検討しているとの報道に触れ、同事件の「被害者救済がなぜここまで遅れたのか検証すべきだ」と要求。福岡資麿厚労相は「人道的観点から対応する」と述べただけでした。
倉林氏は「真相解明を行い、全ての戦争被害者に対する真摯(しんし)な反省、謝罪につなげていくべきだ」と訴えました。