2025年4月4日(金)
主張
新入学おめでとう
社会に目を向け学び深めよう
大学・短大、専門学校1年生のみなさん、入学おめでとうございます。
「専門学問を深めたい」「いろいろなことに挑戦したい」―新たな生活に胸を膨らませていることでしょう。学生時代はゼミやフィールドワーク、ボランティア、サークル活動、留学など主体的に学び、行動し、視野を広げるチャンスがたくさんあります。社会や政治のあり方を考えたいとの思いもあるでしょう。
■平和・人権、学費
戦後80年の節目となる今年は、平和と人権について学びを深める絶好の機会です。日本には原爆や空襲など戦争被害とともに、中国で化学兵器の人体実験を行った731部隊や日本軍「慰安婦」問題など加害の歴史もあります。痛苦の歴史に学べば、未来に何を生かすべきかが見えてくるのではないでしょうか。
世界に目を向けると、トランプ米大統領の言動が平和の国際秩序やジェンダー平等、気候危機対策、人権を脅かし、経済的混乱も招いています。
日本政府が、アメリカの無法な言動にも日本への大軍拡押し付けにもノーと言えない「アメリカいいなり」の態度に終始する一方、東南アジアでは対話を通じて平和を維持する枠組みが存在感を増しています。平和憲法をもつ日本こそ、対話で平和をつくる先頭に立つときです。
「お金の心配なく安心して学びたい」―学生の願いを妨げているのが学費です。異常な高学費に物価高騰がのしかかり多くの学生がアルバイトに追い立てられています。生活が苦しく、民主青年同盟の食料支援には「お米が高くて買えない」「1日1食」という学生が列をなすほどです。国立大でも私立大でも相次ぐ学費値上げに「もう限界」と悲鳴の声があがっています。
学生が自由に学べる環境をつくるのは政治の責任です。ところが、自民党政治は学費値上げを容認し、教育予算は軍事予算の半分という真逆の態度です。それに対し、学生たちが「お金のあるなしで学ぶ権利を奪うな」「値上げを止める予算措置を」と声をあげ、2月に開かれた学生主催の国会内集会には全国120の大学などの団体と個人が名を連ねました。学生のたたかいが広がっています。
ただちに学費値上げを止め、値下げにふみ出すために力をあわせましょう。
■『資本論』を学ぶ
「資本主義はこのままでいいのか」―真剣な問いかけが広がっています。
資本主義の名づけ親であるカール・マルクスは大著『資本論』で、資本主義の「もうけ第一主義」という特質が、格差拡大や環境破壊などを生み出すことを突き止め、その矛盾をのりこえた社会主義・共産主義社会を展望しました。
マルクスが導き出した社会主義・共産主義社会は、資本の搾取から解き放たれた人類が、新たに生まれる自由な時間のなかで、個性と能力を花開かせることができる真に自由な社会です。『資本論』は、激動する社会をどう生きるのかを考える助けとなるはずです。
みなさんの学生生活が実り豊かなものとなるよう心からのエールを送ります。